STONE TEMPLE PILOTS with Chester Bennington
ロックンロール界において屈指の影響力と激動の歴史を持つバンドの一つ、ストーン・テンプル・パイロッツ(以下STP)の男達、ベーシストのRobert DeleoとギタリストのDean Deleo、ドラマーのEric Kretzは、リンキン・パークのヴォーカリスト、Chester Benningtonと力を合わせるという大胆な決断を下した。Benningtonを迎え入れたSTPは、新発見した独立の復興を燃え立たせている。
彼らの音楽的な運命を完全に掌握し、STPは超待望のEP『High Rise』を発表しようとしている。このEPには、新たなエネルギーと意思が脈打っている。バンドは、彼らのタイムレスなカタログに匹敵するフックの効いた5曲を作り上げた。そこではBenningtonが、新しい環境で実に印象的な自信を、音楽に注入している。この男達は、一緒にプレイする運命にあったのだ。
STPとリンキン・パークが世界中で何千万枚ものアルバムを売るのを支援してきたファンにとっては、特別なごちそうである。
「俺達全員が、かなり長い間、知り合いだったんだ、、ストーン・テンプル・パイロッツとリンキン・パークは、“ファミリー・ヴァリューズ”ツアーで、 2001年に一緒にツアーしたんだ」
Bennington について、Robertはこう語る。
「俺は彼がどんな人物か、ヴォーカリストとして彼にどんなことが出来るか知っていた。それに、彼はSTPの曲を聞いて育ったんだ。俺達が一緒にやろうと決めた時、(Chesterが)過去の曲に栄誉を与えるだけじゃなく、新しい音楽も作りたいと言ったんだ」
バンドがそれを達成したことは明らかだ。Robert、 Dean、 Eric 、そしてChesterの間にあるケミストリーは、否定出来ない。
「いきなり一緒に集まって「さあ曲を作ろう」って言えるのは、いつも起こることじゃない」
Robertが言う。
「俺達が集まった時、すぐに息が合ったんだ。分かっている4人の男達が集まったおかげで、俺達はかなり速くこの音楽を引き出せた。これは本当に野心的なスタートだと思う」
リンキン・パークとSTPとの両方の活動をバランスをとってやっていく予定のBenningtonは、Robertの熱心な言葉に続けて、こう語る。
「彼らとクリエイティヴなことをやる機会が訪れた時、俺はその好機に飛びついたよ」
最初のシングル“Out of Time”は改造されたバンドの意思を、爆音と共に告げる。この曲はSTP独自のグルーヴをフィーチャーしながら、Benningtonに攻撃的姿勢と中毒性のあるメロディの両方を披露する機会を与えている。そして、大衆もこの曲を認めている。“Out of Time”はthe Active Rock チャートとModern Rockチャートの両方で一位になった。
セカンド・シングルの“Black Heart”のような曲が、これまでのカタログに加わる強力な曲として、新しいラインナップの情熱を開示し続けてくれる。
1996年のサード・アルバム『Tiny Music: Songs From the Vatican Gift shop』で賞賛される飛躍を遂げて以来、STPは彼らの全人生の影響を取り入れる賢明な方法を見出してきた。彼らは今でも大の音楽ファンであり、その
特質は堂々と『High Rise』で提示されている。このアルバムは、長年のファンにとっては聞き慣れた感染性のあるハードロック・ヴァイブを彷彿させる作品でありつつ、その目はまだ書かれていないエキサイティングな未来を見据えている。
「(最近)“Out of Time”を作っている時に、こんなことがあった。俺が手を止めて、皆を見て、言ったんだ。「たった今、俺達がどこにいるか気づいてるか? 俺の地下室にいるんだ」って」
Robertが言う。
「ここが俺達がバンドを始めた場所ーーこの地下室なんだ」30年を経て一回りして、そこで音楽を作るっていうのは、すごくクールなことだった」
謙虚な始まりを再訪し、新たな友情を築くのは大いに良いことだ。しかし、Benningtonは彼に課せられた責任を充分に自覚しておりーーそれを実行する上で自分の能力に自信も感じている。
「これは俺達にとって重要なんだ」
彼は強調する。
「今は、これが俺達のバンドなんだーー俺達はふざけちゃいない」